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美味しいひやおろし決定版!魅力と選び方ガイド

#SAKE#ひやおろし#日本酒

■秋のおいしい日本酒ひやおろし。その特徴や製法に加え、人気のひやおろしの銘柄やおすすめの飲み方をご紹介いたします。

ひやおろしの特徴と製法

「ひやおろし」とは、春に搾られたお酒に1回だけ火入れを行い、夏の間に熟成させて、出荷するお酒のことを言います。通常、日本酒は貯蔵する前と出荷する前の2回にわたり、火入れと呼ばれる加熱処理が行われます。一般的に2回の火入れを行ったお酒は、香味が落ち着いた、なめらかな口当たりが特徴とされています。

一方、火入れを1回も行わない「生酒」や、火入れを1回だけ行う「生貯蔵酒」など、「生」の字が入るお酒は、みずみずしいフレッシュさが特徴とされています。

ひやおろしは春に搾り終えた後、1回火入れを行って貯蔵し、出荷する前は火入れを行いません。あえて2回目の火入れを行わないことで、生を呑んだ時に感じるようなみずみずしいフレッシュさも堪能することができるのです。

人気のひやおろしの銘柄の紹介

①天狗舞(てんぐまい)

石川県の酒造メーカー、車多酒造が製造する代表的な日本酒です。天狗舞のひやおろしは、山廃仕込みで造られた飲みごたえのある一本です。山廃特有の酸味と、濃厚な旨みを感じることができます。

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出羽桜(でわさくら)

山形県の酒造メーカー、出羽桜酒造が製造するブランドで、ひやおろしも人気があります。出羽桜のひやおろしは、しっかりとした旨味とすっきりとした後味が特徴です。

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久保田(くぼた)

新潟県の酒造メーカー、朝日酒造が製造する代表的な日本酒です。久保田のひやおろしは、フルーティでやわらかな口当たり、心地よい酸味が特徴です。

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④一ノ蔵(いちのくら)

宮城県の酒造メーカー、一ノ蔵酒造が製造するプレミアムな日本酒です。ひやおろしのためだけに仕込まれた特別な純米酒です。軽やかな飲み口とふくらみのある豊かな味わいが特徴で、原酒でありながら飲みやすさを感じる一本です。

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雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)

新潟県の酒造メーカー、齋彌酒造が手がけるブランドで、特にひやおろしの人気があります。雪の茅舎のひやおろしは、さっぱりとした口当たりでありながら、深い味わいを持つと評判です。

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これらの銘柄は、それぞれの酒蔵の技術とこだわりが感じられる日本酒であり、ひやおろし特有の風味や味わいを楽しむのに最適です。

ひやおろしの味わいと楽しみ方のポイント

  • すっきりとした口当たりを楽しみたいなら、冷やして

生酒ならではのすっきりとした味わいを楽しまれたい方は、冷やして飲むとよいでしょう。

  • コクのある味わいを楽しみたいなら、お燗で

夏の間に熟成させたコク深い味わいを楽しまれたい方は、お燗にして飲むとよいでしょう。飲むときの温度は40度前後のぬる燗や50度前後の熱燗がおすすめです。

■ひやおろしと料理の相性

季節感を楽しむひやおろしの魅力

ひやおろしの魅力としては秋を告げる日本酒であることが挙げられます。ひやおろしは8月下旬から11月という長い期間にかけて販売されます。

ひやおろしのタイプは出荷時期ごとに大きく3つに分けれれます。

  • 8月下旬から9月頃:夏越し(なごし)酒→熟成期間が長くないため、フレッシュさを感じる味わい
  • 10月頃:秋出し(あきだし)酒→熟成が進み、香りと味のバランスがいい
  • 11月頃:晩秋旨酒(ばんしゅううまざけ)→完熟しきった豊かな旨味を感じる味わい

このようにひやおろしといっても香りや味わいが異なります。ご自分の好みによって、ひやおろしを購入する時期を変えるのもよいかもしれませんね!

季節ごとのおすすめのひやおろし

夏(8月下旬~9月頃)

夏場は爽やかな味わいがさっぱりとしたひやおろしが好まれます。

純米酒:夏にはさっぱりとした飲み口のものがおすすめです。例えば、新潟の酒や秋田の酒などが人気です。

秋(10月頃)

秋は食事との相性を考えて、深みのある味わいの酒が楽しまれます。

特別純米酒:秋のひやおろしには、しっかりとしたコクと旨味があるものがおすすめです。例えば、京都の酒や山形の酒などが良いでしょう。

冬(11月頃)

冬は寒さをしのぐために力強い味わいの酒が人気です。

純米吟醸酒:冬のひやおろしには、豊かな香りと深い味わいが楽しめるものがおすすめです。例えば、福井の酒や岐阜の酒などが挙げられます。

各季節によって地域ごとに特徴があり、それぞれの銘柄が個性的な味わいを持っています。季節感を楽しみながら、ひやおろしの魅力を堪能してください。

ひやおろしと相性の良い料理の提案

ひやおろしは熟成酒のため、フレッシュなものよりは熟成した味わいのお料理や手の込んだお料理が合います。また秋ならではの食材や発酵食品を使うことで、ひやおろしとお料理が掛け合わさり、2倍にも3倍にも美味しさを感じることができます。

例)さんまの干物、ぬか漬け、キノコの炊き込みご飯、鮭のちゃんちゃん焼き

■ひやおろしの楽しみ方とアレンジ

ひやおろしの冷やし方のコツ

ひやおろしは通常、常温で出荷されています。冷やす際には冷やしすぎないことがポイントです。冷やしすぎるとかえって渋みや苦味が目立つこともあります。

ですので、冷やし方のコツとしては

①最初は冷蔵庫で冷やして飲んでみる

②渋みや苦味を感じた場合には冷蔵庫から取り出して30分くらい放置する

③少し冷えた状態で飲んでみる

このようなステップを踏むと、ひやおろしをより美味しく飲むことができます。

ひやおろしを楽しむための酒器の選び方

ぐい呑み(ぐいのみ):

  • 日本酒を手に持って楽しむ伝統的な酒器です。お猪口(おちょこ)に比べ口が広いことが特徴です。
  • 陶器やガラス製など、素材によって味わいや感触が異なります。
  • 特に、ひやおろしのような香り高い日本酒を存分に楽しめます

ぐい呑みセット:

  • ぐい呑みに合わせて、ひやおろし用のお猪口(おちょこ)がセットになったものもあります。
  • ぐい呑みで日本酒を注ぎ、お猪口に少量を移して香りを楽しんだり、味の変化を感じたりすることができます。

ぐい呑み用の保冷器:

  • 日本酒のひやおろしは冷えている状態で楽しむのが一般的です。
  • 保冷器を使うことで、ぐい呑みに氷を入れることなく日本酒を冷たく保つことができます。

■ひやおろしの魅力を広める

ひやおろしの魅力を伝えるエピソード

この文章を書いている私が坐kuraに入社したきっかけの1つとして、昨年の9月に坐kuraで購入した大信州八重原純米大吟醸のひやおろしを飲んだことが挙げられます。当時20代後半で日本酒のおいしさがようやくわかるようになってきた頃、そのあまりのおいしさに驚愕しました。まろやかな風味とそれでいてフレッシュ感もあり、味わい深い…。複雑な旨味が口の中ではじけて、とても美味しかったことを覚えています。

そのひやおろしの味わいが忘れられなかったことと、坐kuraのブランディングストーリーに共感したこと、さらに私が八重原生まれ八重原育ちであることから、坐kuraに入社する運びとなりました。

私の一押し!!【大信州八重原純米大吟醸 ひやおろし

長野県東御市八重原特A地区で栽培した八重原米という酒米を使用。
蔵元である大信州酒造・生産者・酒専門店が三位一体となって醸し出した日本酒です。
4月~8月まで風穴貯蔵と呼ばれる天然の冷蔵庫で熟成させているため、口当りは非常にまろやかで柔らかく、心地よい味わいでキレも良くのみやすいです。

  • 使用米 長野県産契約栽培、八重原米「ひとごこち」
  • 瓶詰タイプ 火入れ瓶貯蔵
  • 味わい 芳醇旨口
  • 飲酒適温(冷/温) 10℃ / – 容量  720mℓ

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ひやおろしの楽しみ方を共有するコミュニティの活動

ひやおろしの試飲会:

地域の日本酒愛好家や酒蔵が主催する試飲会で、ひやおろしの新酒や限定酒を楽しむことができます。酒蔵の醸造家や酒造りに詳しい人たちと交流しながら、日本酒の奥深さや地域特有の風味について学ぶことができます

例)日本名門酒会ひやおろし試飲会

9月頃に東京・大阪の2会場で、加盟店や料飲店などお酒のプロの方々を対象にした「ひやおろし」試飲会を開催しています。出荷したばかりのひやおろしの味わいを楽しむことができます。

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ひやおろしの酒蔵見学:

日本各地の酒蔵で開催されるひやおろしの製造工程を見学するツアーやイベントです。実際に酒蔵の中で蔵人の話を聞きながら、酒米や仕込み水の違いが日本酒の味に与える影響を学ぶことができます。

ひやおろしのペアリングイベント:

日本酒と料理の相性を楽しむペアリングイベントです。プロのシェフが作る特製の料理と、それに合うひやおろしを組み合わせて味わうことで、日本酒の多彩な食中酒としての楽しみ方を体験できます。

例)ICHIDO 飲み比べ ペアリングイベント

スパークリング日本酒にこだわっているICHIDOが開催した、ひやおろしなどのペアリングイベントです。星つきレストランのシェフが純米酒や本醸造を中心にひやおろしなど秋冬を意識したお酒にあったペアリングおつまみを提供しています。

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ひやおろしのワークショップ:

日本酒ソムリエや蔵元が講師として参加し、ひやおろしの基礎知識や品評会の方法を学ぶワークショップです。参加者同士での意見交換や、自分好みの日本酒を見つける楽しみがあります。

例)関谷醸造 宮瀬杜氏とすニャッくK〜ひやおろしと発酵と日本の郷土料理〜

関谷醸造 宮瀬杜氏×すニャッくKのほろ酔いイベント第3弾では、ひやおろしについて学ぶワークショップを開催しています。杜氏から直接ひやおろしについて学べるなんて、贅沢ですね!

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ひやおろしの季節限定メニューの提供:

日本酒を取り扱うレストランやバーが、ひやおろしの季節に特別なメニューを提供するイベントです。ひやおろしと合わせることで、日本酒の楽しみ方やその他の料理との相性を探ることができます。

これらの活動は、日本酒のひやおろしをさまざまな角度から深く楽しむ機会を提供してくれます。地域や個々の興味に応じて、参加してみると新たな発見があるかもしれません。

ひやおろしを通じた日本酒文化の発展について

地域特産の酒米の活性化

ひやおろしの需要増加により、特定の地域で栽培される酒米(例: 山田錦、五百万石など)の需要が高まっています。酒造りに適した気候や土壌の地域が、その特性を活かして酒米の生産を強化し、地域経済に寄与しています

新たな酒造りの技術の発展:

ひやおろしの需要に応じて、酒造りの技術も進化しています。温度管理や貯蔵方法の改良、酒質の安定化など、より高品質なひやおろしの製造を目指した技術革新が進んでいます。

外国市場での認知と需要の拡大:

海外で日本酒のひやおろしの人気が高まるにつれて、日本酒の文化が広まっています。日本の伝統的な酒造りの技術や文化に対する国際的な関心が高まり、輸出市場での日本酒の需要が増加しています。

新しい消費者層の開拓:

若年層や女性を中心に、ひやおろしを楽しむ新しい消費者層が増えています。これにより、日本酒のイメージが多様化し、様々なシーンでの飲酒が促進されています。

イベントやフェスティバルの拡大:

日本国内外でひやおろしをテーマとしたイベントやフェスティバルが増加しています。これらのイベントは、日本酒文化の普及と共に、地域活性化や観光振興にも寄与しています。

■まとめ:ひやおろしを愛する楽しみ方

ひやおろしの奥深い世界を楽しむためのヒント

酒米や地域の違いを探る:

日本酒の味わいに大きく影響するのが使用される酒米とその栽培地の特性です。好みの味や香りを見つけるために、異なる酒米や地域の日本酒を比較してみましょう。

酒造りの工程を理解する

酒造りの工程を知ることで、日本酒の奥深さを深めることができます。米の選別から仕込み、醪(もろみ)の発酵、熟成までの工程が、最終的な日本酒の味わいにどのように影響するのかを理解すると、より酒の味わいを楽しむことができます。

日本酒の歴史と文化を学ぶ:

日本酒は日本の長い歴史と深い文化を背景に持っています。その歴史や文化背景を学ぶことで、日本酒を楽しむ際の背景知識が深まり、より一層その魅力に引き込まれることでしょう。

ひやおろしを通じて季節や料理との新たな出会いを楽しむ

日本酒は食中酒としても楽しまれます。ひやおろしの爽やかな味わいと豊かな旨みを引き出すために、様々な料理とのペアリングを試してみましょう。特に季節の食材と合わせるとより一層楽しめます

ひやおろしを愛する仲間との絆を深める

ひやおろしの試飲会

異なる蔵元のひやおろしを集めて、試飲会を行うことで、酒の違いや個性を楽しむことができます。それぞれの感想や印象をシェアすることで、酒造りの奥深さに触れるきっかけになります。

日本酒に関する勉強会やセミナーへの参加

日本酒の知識や文化を深める勉強会やセミナーに参加し、新たな知見を得ることができます。仲間と共に学び、議論することで、互いの理解が深まります。

季節の行事やイベントでの楽しむ

季節ごとに行われる日本酒に関連したイベントや祭りに参加することで、地域の文化や風土を体感しながら、ひやおろしを楽しむことができます。仲間と共に行動することで、より一層絆が深まるでしょう。

今回の記事で少しでもひやおろしのことについて知っていただき、ひやおろしをより美味しく感じていただけると嬉しい限りです。

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