【2024年版】福井県の日本酒のおすすめ人気ランキング30選!ー梵や一本義、白龍など紹介ー
福井県の日本酒のおすすめ人気ランキングをご紹介いたします。
福井県の日本酒と言うと、皆さんはどのような日本酒を思い浮かべるでしょうか?
福井県と言えば一般的には淡麗な日本酒のイメージですよね。ただ、内陸部の奥越と若狭湾寄りの南部では、気候も違うため、その方向性を一括りにはできません。”淡麗傾向の酒でも深い味わい”、”濃醇傾向の酒でもさわやかなキレ”といったバランスのよさが特徴としてあげられます。
また、銘柄で言うと梵や一本義、白龍・黒龍などが有名どころとして挙げられますね。
今回はそんな美味しい日本酒を生む福井県のおすすめ日本酒ランキングをご紹介いたします!
■福井の日本酒特集
福井で人気の日本酒銘柄とブランド紹介
【辛口】
①九頭龍【黒龍酒造】
九頭龍は、燗専用の大吟醸として造られたことで業界を賑わせました。吟醸酒は熱燗にすると特有のフルーティーな香りが飛んでしまいますが、九頭龍は熱燗にしても香りや風味を感じることができます。
冷やでも美味しく飲める銘柄ですが、熱燗にすることでより美味しく飲める点が特徴のお酒です。九頭龍で燗あがりをぜひ体験してください。
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②花垣【南部酒造場】
蔵元である南部酒造場は、純米酒に強いこだわりを持っています。グラスに氷を入れて飲むオンザロックや冷酒ではキリッとした味わいを楽しめます。少し温めると酸が柔らかくなり、コクのある豊かな味わいになります。
花垣は「いのち みのり いのり」という言葉をブランドメッセージにしており、人の手によって丁寧に造られています。
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③真名鶴【真名鶴酒造】
日本酒上級者の人も改めて辛口の日本酒の魅力に気づけるような、甘味と酸味の絶妙バランスが楽しめる1本です。できるだけ冷やしてワイングラスで飲むのがおすすめです。
蔵元である真名鶴酒造は、全量手作りかつ全製品を吟醸規格の高級酒専門の蔵です。伝統を守りつつ、海外や若い世代でも楽しめる酒造りをしており、その独自性に注目したい酒蔵です。
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④白龍【吉田酒造】
華やかですが、重すぎずキレのある飲み口は、食事との相性が抜群に良いです。日本酒=和食の概念を忘れて、イタリアンと一緒にカジュアルに楽しむのもおすすめされています。
日本酒に馴染みのない若い女性からも人気があり、スタイリッシュなラベルと綺麗なブルーのボトルは、プレゼントにも喜ばれるでしょう。日本酒をカジュアルに楽しみたい人におすすめの1本です。
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⑤舞美人【美川酒造場】
舞美人の風味の特徴は、強い酸味です。一度飲んだら忘れられない味わいに魅了される人が多く、中毒性の高い日本酒として知られています。
ただ酸味が強いというだけでなく、甘みや旨みをしっかり感じられるように造られています。まずは冷酒で舞美人の最大の魅力である酸味を存分に感じ、熱燗で複雑な旨みを感じてみてください。
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⑥常山【常山酒造】
常山は越前辛口とも言われる、キレの良い淡麗辛口の日本酒です。米の旨みが引き出されていてスッキリとした味わいなので、冷酒から熱燗まで温度によってさまざまな味わいが楽しめるコスパの良さも魅力です。
また蔵名の常山酒造はトコヤマと読みますが、銘柄である常山はジョウザンと読みます。間違えないように覚えておくと良いでしょう。
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⑦白岳仙【安本酒造】
蔵元である安本酒造は、食事をとりながら飲めるお酒造りにこだわった酒蔵です。中でも純米吟醸は白岳仙の顔と言われる銘柄で、水のような口当たりが特徴です。
コクと香りが豊かなので、シチューなどの洋食と併せても美味しく飲むことができます。家庭料理でも料亭でも活躍する、食との相性がとても良い食中酒として人気があります。
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⑧早瀬浦【三宅彦右衛門酒造】
ほのかな米の旨みとキレのある味わいが特徴の早瀬浦は、飲み応えのある硬派なお酒に仕上がっています。さっぱりとした味付けの料理や、お刺身との相性がよく、料理を引き立ててくれます。
蔵元の三宅彦右衛門酒造は1718年創業の歴史ある酒蔵で、飲み飽きない酒造りを続けています。水のようにさらりと飲めて、食事とも合わせやすい万能酒として全国的に高い評価を受ける1本です。
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⑨一本義【一本義久保本店】
みずみずしい辛口を目指して酒造りをしている一本義久保本店は、全ての銘柄でキレ味の良さを追求しています。一本義は一本義久保本店のメインブランドとして長年愛されてきました。
一本義は東北の太平洋側で発祥した南部流酒造りを起用し、酒造りを行っています。東北とは異なる北陸特有の気候に起因して、一本義の特徴である透明感とやわらかな香味のまとまりが誕生しました。
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⑩伝心【一本義久保本店】
伝心はレギュラーシリーズの土・稲・雪・凛と、季節シリーズの春・夏・秋・冬が主な銘柄です。また、ボトルの色も銘柄によって異なり、透明感のあるシンプルなラベルが印象的で、プレゼントにもおすすめです。
全て限定流通酒とされており、お酒にとって最適な保管を約束した特定の酒屋のみで取り扱っています。オンラインストアでの販売もなく、入手困難な日本酒です。
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⑪越前岬【田辺酒造】
越前岬は本醸造から大吟醸まで、1ヶ月間もろみを長期低温発酵させて造っています。12月から3月までの間、じっくりと発酵を促して雑味を抑えた透明感のある日本酒に仕上げています。
飲み口はやわらかく、食前酒としてもおすすめの1本です。人肌燗程度のぬる燗で飲むと、長期低温発酵によって造られたしっかりとしたお酒の骨格が感じられます。
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⑫紗利【毛利酒造】
海の幸に恵まれた福井県。日本海側に面している毛利酒造で「魚介に合うお酒を造りたい」という想いで造られたお酒です。ほのかな酸味が魚介類とマッチして、優雅な余韻に浸れるでしょう。
紗利は生産量が少なく、全国で6つの酒販店のみで販売となっています。購入もしくは飲めるチャンスがあったら、ぜひ飲んでほしい日本酒です。
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⑬一乃谷【宇野酒造場】
一乃谷は、現在でも創業以来の伝統を受け継いで造られており、糖類を添加していないため飲みやすい飲み口が特徴です。価格もそれほど高くなく、自宅で気軽に日本酒を楽しみたい人におすすめです。
創業以来、品質第一をモットーに造られてきた一乃谷。長く愛される日本酒を造りたいという思いで、素晴らしい味と香りの追求を行っています。
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⑭雲乃井【吉田金右衛門商店】
吉田金右衛門商店は、地元の米と水を使って燗あがりする酒造りを行っている酒蔵です。福井の酒造好適米である五百万石を、十分に洗い弾力のある外硬内軟に蒸しあげて造られたのが雲乃井です。
甘味・酸味・辛味のバランスがよく、常温からぬる燗で飲むとその複雑な旨みをより感じることができます。力強さと優しさが共存する日本酒です。
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⑮鬼作左【久保田酒造】
蔵のとなりにある水田で、自社栽培の山田錦を丁寧に仕込むことで、久保田酒造でしか造れない味にこだわって酒造りをしています。
久保田酒造では、前日までに予約をすればいつでも蔵見学をすることができます。久保田酒造の歴史や酒造りはもちろん、唎き酒もできるので日本酒ファンはぜひ行ってみてください。11〜2月の酒造りのシーズンに行くのがおすすめです。
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⑯雪きらら【畠山酒造】
冬は厳しい豪雪地帯になる厳しい自然の中で造られた、気品高い1本です。山田錦を40%まで磨き上げて、3年間低温で熟成された雪きららは、華やかな香りが楽しめます。
クセが少なく風味の主張が控えめなので、どんな料理とも合わせやすいです。特にお刺身や焼き魚と相性がよく、凝縮された米の旨みを感じられるでしょう。
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⑰游 YOU【吉田酒造】
スカッとした爽快感がたまらない辛口の日本酒です。白ワインのように穏やかな香りと口当たりの良さも特徴の1つで、吟醸酒を気軽に楽しんでもらいたいという想いから造られた新しいブランドです。
辛口の日本酒が苦手な人もいますが、游 YOUはフルーティーで芳醇な旨みが感じられるように造られているので、甘口派の人にもおすすめしたい1本です。
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⑱北の庄【舟木酒造】
「北の庄」の酒米は酒造好適米で麹が造りやすい神力米。神力米はアミノ酸も少ないことから明治や大正時代によく栽培されていた品種です。しかし、品種改良がすすみ、一度は栽培が途絶えかけていました。近年、神力米の良さが見直され栽培が再開されましたが、まだまだ幻の酒米といわれている品種です。
「北の庄」は雑味が少なく、スッキリとした味わいで辛口にしても旨みを感じやすいのが特徴。神力米の味わいを確認したい方は要チェックの銘柄です。
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⑲郷【毛利酒造】
毛利酒造は海の幸豊かな福井県の食文化に合う酒を造りたいという想いで酒造りをしている酒蔵です。
「郷」も魚介系のお料理に良く合うお酒。とくに素材の味を活かせるお刺身とのペアリングがおすすめです。料理とお酒、それぞれの良さを引き立て合って美味しくいただけます。キレ感が弱くなるので、ぜひ冷酒でお召し上がりください。
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【甘口】
①奏雨 SOW【真名鶴酒造】
真名鶴酒造は全ての日本酒を吟醸酒規格にしている高級酒専門の酒蔵です。昔ながらの手作りで新しい味わいの酒造りをしています。
「奏雨」は柑橘系の爽やかな酸味と酒米の甘みが絡み合う斬新な味わいのお酒です。アルコール度数は13%とやや低めの造り。日本酒に飲み慣れていない方でも飲みやすいお酒です。炭酸で少し割るとさらに飲みやすくなります。
おすすめの飲み方は冷酒です。軽い味付けの白身魚やエビ、カニとペアリングするとより味わいを引き立ててくれ、美味しくいただけます。
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②毛利【毛利酒造】
「毛利」の純米吟醸酒は、酒米に九頭竜を使用した日本酒です。九頭竜は一度は生産が途絶えてしまっていた酒米。山田錦と同じく大粒で心拍が大きめで、アミノ酸の含有量が多いため独特の酸味の中に米の旨みをじんわりと感じます。
毛利にもシャープな酸味と共に米の旨みと甘みを感じられ、後味はスッキリでとても飲みやすい。
日本酒独特のガツンとくるクセ感も少ないお酒なので、日本酒に慣れていない方にもおすすめです。
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③桝々福々【三宅彦右衛門酒造】
「桝々福々」は軽い飲み口で、後味に優しい甘みを感じるお酒。冷酒もおすすめですが、お燗にするとキレ感が増し、飲みやすくなります。
「幸福」を願う意味の銘柄やラベルのデザインなので、お祝いの席や贈答用にも喜ばれます。
生酒の場合は冷蔵庫で保管しておくと、徐々に発酵が進み味わいが変化するお酒です。新酒の時期に販売されるため、購入・保管しておいて楽しむのも良いでしょう。
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④駒ヶ瀬屋【久保田酒造】
「駒ヶ瀬屋」は、酒蔵の屋号をそのまま銘柄にした久保田酒造の自信作です。精米歩合を35%にまで磨き上げて醸造。出来の良い大吟醸の「あらばしり」のみを瓶詰めし、5年間熟成させたお酒です。
あらばしりとは新酒を搾ったときに最初に出てくるお酒のこと。少量しか生産できないため、希少性が高いです。
味わいはとても繊細でゆっくりと甘みや旨みを感じ、飲みやすいお酒です。
特別な記念日や大切な方へのプレゼントにおすすめ。合わせるなら白身魚の刺身など、さっぱりとした味わいの料理です。
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【フルーティー・飲みやすい】
①梵【加藤吉平商店】
グレープフルーツのような爽やかな香りが特徴で、なめらかながら深い味わいが魅力の1本です。梵の中でも純米大吟醸種が定番の商品です。
蔵元である加藤吉平商店では、全てのお酒をマイナスの低い温度帯で熟成させる氷温熟成を採用しています。この熟成期間を経て、梵の特徴である熟した果実のような香りが生み出されます。
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②福千歳【田嶋酒造】
田嶋酒造は、伝統の山廃仕込みを得意とする酒蔵です。福千歳は長年受け継がれてきた伝統を守りつつ、新しい技術も取り入れながら愛され続けている日本酒です。
しっかり冷やしてワイングラスで香りを楽しんでから、自然な旨みを感じてください。こだわって造られた山廃仕込の日本酒はワイン好きの人へのプレゼントや、自分へのご褒美酒としてもおすすめです。
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③華燭【豊酒造】
蔵元である豊酒造は、1753年に創業され地場の食材・無添加・伝統手造りの3点にこだわり酒造りをしている歴史ある酒蔵です。福井の米と水を使って造られた、地元に愛される日本酒を飲みたい人におすすめです。
日本酒以外にも甘酒や味噌などの発酵食品の販売も行っています。清酒用の米麹を贅沢に使用し、深い甘みが人気です。
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④飛鳥井【丹生酒造】
丹生酒造は地元の酒米と水にこだわって日本酒造りをしている酒蔵です。2018年に品種登録されたばかりの「さかほまれ」で醸した吟醸酒もあります。
「飛鳥井」の味わいは甘みがありコクやうま味が強いタイプ。日本酒独特の香りやクセ感が少ないため、飲みやすい1本です。
醸造酒や純米系のお酒はぬる燗にすると香りが立ち、味に膨らみがでます。吟醸酒系は香りが飛んでしまうので、ぜひ冷酒でお召し上がりください。
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⑤関西【片山酒造】
「関西」は食中酒向けのお酒です。香りは日本酒らしい香りで芳醇。口に含むと先に甘味を感じますが、のどごしはスッキリとした味わいで辛口です。
本醸造酒の場合はぬる燗にすると香りが良く立ち、より美味しくいただけます。吟醸酒や純米酒は冷酒がおすすめ。料理の味わいを邪魔せず、引き立て役にピッタリです。
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⑥Dragon Water【吉田酒造】
「Dragon Water」は毎年すぐに完売してしまうほどの人気の日本酒です。メロンのような上品な香りでとても飲みやすく、スッキリとした後味。
Dragon Waterにはシルキーと呼ばれる白麹を使用したお酒もあります。こちらの方が通常よりも酸味がしっかりあり、女性に人気です。
アルコール度数は15.5度と普通の日本酒と同程度。アルコールが苦手な方の場合は炭酸で割ると度数が下がり、より飲みやすくなります。
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【高級・贈答用に】
①黒龍【黒龍酒造】
黒龍には、普段から飲みやすい3千円前後のものから、1本1万円以上する高級な日本酒まで幅広く造られています。その中でも1番人気で代表の銘柄といえば黒龍 大吟醸です。
やや淡麗でクリアな喉越しが特徴ですが、風味の豊かさが人気の秘密です。7代目の蔵元がフランスで学んだワインの醸造手法を、日本酒に取り入れて造られたこだわりの1本です。
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福井の風土や伝統が生み出す日本酒の特徴と風味
福井県の日本酒は、ミネラル豊富な白山水系の上質な水や、福井産の酒造好適米「五百万石」などの材料を用いて造られており、淡麗傾向の酒でも深い味わい、濃醇傾向の酒でもさわやかなキレといったバランスのよさが特徴です。
福井県の日本酒の特徴と風味は次のとおりです。
- 淡麗でスッキリとした味わい「五百万石」は、全国第2位の生産量を誇る酒米で、ピュアで涼しげ、男らしい味わいと表現されることが多く、福井県勝山市の日本酒「一本義」などが代表的です。
- 地元ならではの酒米「越の雫」「さくほまれ」「神力」など、福井県ならではの酒米を使用した日本酒を選ぶとハズレが少ないでしょう。
- 名水百選が6か所点在する福井県では、おいしい米や地酒つくりに適した土地といわれています。
- 伝統的な製法と革新的なうまさとのギャップが楽しめる酒蔵もあります。
■福井の日本酒と食のマリアージュ
地域特産品や食材との相性抜群な福井の日本酒
1. 越前蟹(エチゼンガニ)
福井県は日本海に面しており、越前蟹はその名物として有名です。甘みと旨みが濃い蟹の身は、繊細でありながら力強い味わいを持っています。
相性の良い日本酒:
- 黒龍(こくりゅう)(黒龍酒造)
- 口当たりが滑らかで、蟹の甘みと旨みを引き立てます。辛口でありながら、深みがあるので蟹との相性が抜群です。
2. 福井のソースカツ丼
福井のソースカツ丼は、薄いパン粉で揚げたカツに甘辛いソースを絡めて、ご飯の上に載せた料理です。カツの脂っこさとソースの濃い味わいが特徴です。
相性の良い日本酒:
- 梵(ぼん)(加賀鶴酒造)
- 旨味とコクのバランスが取れていて、ソースカツ丼の味わいにしっかりと寄り添います。やや甘口で、カツの濃厚な味を引き立ててくれます。
3. 越前おろしそば
福井県の名物である越前おろしそばは、大根おろしがたっぷりかかった冷たいそばです。大根の辛味が効いた、さっぱりとした味わいのそばです。
相性の良い日本酒:
- 常山(じょうざん)(常山酒造)
- すっきりとした辛口で、越前おろしそばのさっぱりした味わいにマッチします。大根おろしの辛味と相性が良く、口の中がすっきりとします。
4. 若狭牛
福井県は若狭牛(わかさぎゅう)でも有名で、肉質が柔らかく、脂ののりも良いのが特徴です。ステーキや焼肉で楽しめます。
相性の良い日本酒:
- 越前岬(えちぜんみさき)(三笑楽酒造)
- 若狭牛の豊かな旨味を引き立てるために、深みのある味わいの日本酒が適しています。辛口でありながら、肉の脂と調和します。
5. 鯖のへしこ
福井の郷土料理のひとつで、塩漬けした鯖を発酵させた保存食です。しっかりとした塩味と独特の発酵香が特徴です。
相性の良い日本酒:
- 白龍(吉田酒造)
- すっきりとした味わいの中に華やかさがあり、塩気の強いへしこにも負けず、調和する味わいが特徴です。
■福井の日本酒イベントと酒蔵めぐり
福井で開催される日本酒イベントや祭りの紹介
①春の新酒まつり
越前・若狭の新酒を味わうイベント「春の新酒まつり」は、2024年はJR福井駅前のハピテラスで開催されました。各蔵自慢の新酒や大吟醸酒など県内23蔵が一堂に会し、米と水にこだわった極上の日本酒が堪能できます。2024年は、北陸新幹線福井・敦賀開業を祝して、石川県・富山県の酒造組合のブースも設けられ、北陸三県の地酒が存分に楽しめるイベントとなっていました。福井の食材を生かしたフードブースや日本酒をベースとしたカクテルコーナーもあります。
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②福井の地酒ツーリズム
2024年3月16日の北陸新幹線福井県内延伸(芦原温泉駅、福井駅、えちぜん武生駅、敦賀駅)を記念し、福井の来訪者増加が予想される観光客へのおもてなしとして、「食」に併せた福井県内の「地酒」の提供するイベントです。
首都圏や海外も含めた観光客の方がより満足していただくため、 2024年10月25日に終着地点として福井駅前ハピテラス会場で試飲販売会が開催されました。
福井県の良さを心ゆくまで味わえる、魅力がたっぷり詰まったイベントです。
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福井の酒蔵めぐりのおすすめスポットと体験プラン
①白山連峰の麓、大野の清流に囲まれた[宇野酒造場]
1620年の創業以来品質第一、大量生産・製造をせずに手造りを続けてきた宇野酒造場。20代目当主となる宇野さんは元々薬剤師。継いだ当時の酒造りを取り巻く環境は封建的なものです。「もっと日本酒そのものを自由に楽しめるようにしたい」と組合長を務め、蔵同士の技術交流やセット販売の実施など、地域の酒蔵を結びつける取り組みも行っています。
見学ツアーは福井県内屈指の老舗の酒蔵ならではの伝統と、福井県内で唯一19年連続で金賞(現在は優等賞)を受賞中の、味と香りが楽しめます。
「全国新酒鑑評会 金賞受賞」の大きな看板の脇にある暖簾をくぐると、ずらりと並ぶ酒瓶が出迎えてくれます。見学の蔵へ進む左右の壁は賞状で埋め尽くされており、圧巻です。事務所ではテンポよく日本酒の工程の解説や歴史についてレクチャーしてくれ、400年余りの歴史を持つ蔵ならではの当時の文書なども見ることができます。試飲は10種の中から好きなものが贅沢に楽しめます。
同時に実直な酒造りを守りながらアップデート。通常は手間とリスクを考え避けがちな山廃仕込みで酒母をつくり続けてきました。こだわりの原料は、大吟醸を造るのに適した最高級酒造好適米の山田錦。水はお清水(しょうず)と呼ばれる名水100戦に選ばれた水を200m掘って汲み上げ、大野の水脈だからこその味わいを醸し続けています。北陸で一番賞を獲り、末永く愛されているのが納得の酒造りをぜひ堪能あれ。
【住所】福井県大野市本町3-4
【アクセス】「越前大野駅」から徒歩16分
【営業時間】8:30~17:00
【休日】不定休
※蔵見学は要予約(7日前までに電話0779-66-2236もしくはinfo@itinotani.co.jpにて)
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②クセになる個性派日本酒[美川酒造場]
1887年に創業し、現在は6代目の蔵元杜氏がほとんどの作業を1人でこなす小規模の酒蔵。大学卒業後に帰福しすぐに入蔵、酒造りを楽しみながら伝統を守っています。「納得のできる酒造りをしたい」と、時間と手間を惜しまず造る酒にファンが集まっています。
伝統醸造道具と製法を守って造るのは、豊かな酸味をもつ独自の酒。クセになる個性派の味わいは体感してみる価値ありです。
造る酒は一部で“変態酒”と言われるほど、個性が光る逸品。なかでも、杜氏である美川 欽哉(みかわ きんや)さんイチ押しの「舞美人 SanQ」は、芳醇でうまみ豊かな飲み口ながら、強い酸味が特徴。ツンと来るような過激な尖りはなく「乳酸菌らしいまろみのあるフルーティで上品なサワー感、“沼る”人もいる」というのが納得のクセになる味わい。
伝統的な製法と革新的なうまさのギャップをぜひ現地で楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所】福井県福井市小稲津町36-15
【アクセス】「福井駅」から車で12分
【営業時間】10:00~17:00
【休日】水曜
※蔵見学は要予約(2週間前までに電話0776-41-1002もしくはsakemaibijin@gmail.comにて)
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③270年の歴史を刻む老舗酒蔵[久保田酒造]
白山山系の山々と竹田川に囲まれ、丸岡城との間に位置する地で、270年の歴史を刻む老舗酒蔵の[久保田酒造]。創業は宝暦3年と、270年の歴史を有します。11代目当主となった直邦さんは、地酒とは何か?と自問し、「地元の米と水で醸したものこそ地酒と名乗れるのでは」と、地元の素材にこだわった生産体制を整備しています。代表銘柄の「富久駒」は福井の酒の中でも有名どころ。酒蔵見学では、その成り立ちが体感できます。
「第一に麹。麹は酒の命なんです」と話す、当主の久保田 直邦(くぼた なおくに)さんが案内してくれる酒蔵見学は、分かりやすく見ごたえ満載。館内に貼られた写真を使って酒造りの重要なポイントを解説・イメージさせ、配布するパンフレットでは数ページにわたり醸造工程を図解。親切な見学終了する頃には、日本酒の解像度が格段に上がっています。「日本酒に興味を持って好きになって欲しいんです」と日本酒を愛するが故、普及に努めているのだとか。
中でも必見なのが自社開発した麹造りの機械。機械まで作る蔵元はあまり聞きません。麹を造る部屋”麹室”の様子が他の蔵元とは違うシステマティックな出で立ち。先代が酒造りを追求するあまりにつくりあげたものだそう。今では「使う米がどうやってできているのか把握したい」と米作りまで自社で行い、8割以上を蔵の横に広がる水田で栽培しています。自ら作った米、この地から湧き出ている地下水、自社開発の機械で安定してつくる麹を使っていることが、自信ある酒を送り出せている所以です
。搾りの工程には伝統的な袋搾り製法を取り入れたものも。元はイベント限定で始めたはずが、町長が気に入り、リクエストによって作り続けているのだとか。
【住所】福井県坂井市丸岡町山久保27-45
【アクセス】北陸自動車道丸岡ICから車で5分
【営業時間】8:00~17:00
【休日】不定休
※蔵見学は前日までに要予約
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④バリエーション豊かな味わいの日本酒を作り出す[舟木酒造]
福井県の東部に位置する蔵は、田園地帯に囲まれ、自然豊かな環境で酒造りをしていることがよくわかる立地。酒の品質追求にこだわり、代々酒造りに熱心な蔵元です。
同時に、あらゆる人に楽しんでもらえるようキュートなカップ酒を作ったり、サービス精神旺盛な酒蔵見学を開催。福井駅からバスやタクシーで気軽に行けるのも、ツーリストには嬉しいポイント。
舟木酒造の酒蔵見学は、より一層お酒を楽しむことができるようになる充実の内容。見学者の知識に応じて、手づくりのポップや資料を使い丁寧にアレンジして話を聞かせてくれます。酒造りを具体的にイメージしてもらえるよう、蔵内では実際の器具や機械を動かして見せてもらえるので、リアルな製造現場をちょっぴり体感できるのが見どころ。デモンストレーションを交えた軽妙な解説の後は、お楽しみの試飲。運が良いと、店頭ではなく蔵の中の試飲スペースに案内してもらえるかもしれません。貯蔵タンクに乗せた木蓋をテーブルに見立て、まるで角打ちのような空間に。蔵の風情を楽しみながらの試飲はより一層味わいが深まります。
好きな味を見つけて帰ってほしい、と、試飲はスタンダードな味わいのものからスタート。そこから好みに合わせたオススメを教えてくれます。全銘柄を楽しめる贅沢な試飲が終わると、自分の好みが見つかっているはず。自宅の食卓に連れて帰りたくなるようなものばかりで、少々困ってしまう酒蔵見学になるでしょう。
【住所】福井県福井市大和田町46-3-1
【アクセス】京福バス「大和田町」から徒歩7分
「福井駅」から車で14分
【営業時間】9:00~17:00
【休日】日曜、祝日
※蔵見学は要予約(電話0776-54-2323もしくはメールinfo@funaki-sake.comにて)
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⑤北陸街道今庄宿、自然中で酒を醸し続ける[北善商店]
雪深い郷、北陸街道今庄宿。四季折々の自然の中、江戸時代からの歴史を持つ建造物に囲まれ酒を醸し続ける北善商店。山に囲まれた場所ながら、平安時代から交通の要とされてきた蔵の周囲には、見どころや旨いものが集まります。
享保元年の創業から300年の歴史を持ち、現在の当主は10代目北村 啓泰(きたむら ひろやす)さん。サラリーマンとしてアルコール業界を学んだのちに帰福し、1から酒造りを習得。以来、いいものを少しずつ、誠実で実直な酒造りを1人で担っています。
「地酒は風土が醸しだす」をモットーに、酒造りを続ける北善商店。今庄は近年、ロマンを感じる風景が観光客に人気のエリアで、今も風情ある家並みが揃います。酒蔵見学は、一滴一滴に心を込めた酒造りをおこなってる様を間近で感じる内容。建物のそこかしこには行政指定の『伝統的建造物』のプレートが輝き、蔵そのものも見どころのひとつ。ふと見上げると合掌造りの蔵の天井はすすで黒くなり、江戸時代からの積み重ねを目にすることができます。酒蔵見学はもちろん、地域ぐるみで行う酒造り体験も人気。また蔵からすぐそばにあるゲストハウス「玉村屋」主催で、1日~数日かけて酒造りの工程すべてを体験することができます。(3,000円、要予約)
【住所】福井県南条郡南越前町今庄81-3
【アクセス】ハピラインふくい「今庄駅」から徒歩3分
【営業時間】9:00~17:00
【休日】不定休
※蔵見学は要予約
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■福井の地酒文化と歴史
福井の地酒文化の背景と歴史の紹介
①福井の酒造りの起源と歴史
福井県の酒造りは、古くから行われていたとされています。平安時代から、福井周辺では酒造りが行われていた記録が残っています。特に、福井県は米どころであり、その豊かな米を使った酒造りが始まりました。酒造りにおいて重要な要素の一つは、良質な水源です。福井県には良質な水が豊富にあり、これが酒造りに大きな役割を果たしました。
【江戸時代の酒造り】
江戸時代に入ると、福井県の酒造りは本格化します。特に、福井市を中心とした地域で、酒造りの技術が発展し、地域の経済にも貢献するようになりました。福井藩(当時の越前藩)は、地元の酒造業を支援し、酒造りの技術を高めるための制度や仕組みを整備しました。この時期、福井の酒は、江戸や京などの大都市に流通し、評判を呼びました。
②福井の気候と自然環境が育んだ酒
福井県は、米作りに適した土壌と気候を有しており、特に良質な酒米が多く育成されています。福井の気候は、湿度が高く温暖な地域が多いため、米を育てるのに最適です。加えて、福井県は日本海に面しており、海風が酒造りに影響を与えることもあります。酒造りにおいて、水の質が非常に重要ですが、福井県には良質な水源が多く、これも酒の品質に大きな影響を与えています。
③近年の動向と地酒の発展
近年、福井の地酒はさらに注目を集めています。特に、若者層を中心に、地元の食材とともに地酒を楽しむ文化が広がりつつあります。また、酒蔵が新しい挑戦を行い、クラフトビールや新しいタイプの日本酒(例えば、フルーティーな香りが特徴のもの)を製造するようになり、地酒のバリエーションが増加しています。福井県内で開催される日本酒イベントや試飲会も盛況で、地元の酒蔵は観光業とも連携して、地酒文化の普及に努めています。
④福井の地酒文化の未来
福井県の地酒文化は、今後さらに発展していくことが予想されます。地元の酒蔵が誇る伝統的な技術を守りつつ、現代の消費者のニーズに合わせた新しい酒作りを行っています。また、海外に向けた輸出や、地元の特産品とのコラボレーションも進んでおり、福井の地酒は国際的にも認知度が高まっています。
■まとめ:福井の日本酒を楽しもう
福井県で人気な日本酒ランキング、いかがでしたでしょうか。気になる日本酒はございましたか?この機会に福井県で人気な日本酒を知って、福井の日本酒を楽しみましょう!また、気になることやこんなことを記事にしてほしいなどあれば気軽にコメントください。お待ちしております!
坐kura
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