【2024年版】福島県の日本酒おすすめ人気ランキング12選!ーKura Masterや全国新酒鑑評会で金賞を受賞した日本酒などをご紹介ー
福島県の日本酒おすすめランキングについてご紹介いたします。
クリスマスが終わり、年末年始ですね。
お仕事などされている方は仕事納めに勤しんでいるのではないでしょうか?皆様、本当にお疲れ様です。
仕事納めの気分転換として福島県の日本酒おすすめ人気ランキングはいかがでしょうか。
福島県というと、飛露喜や栄川、天明や寫楽など有名な日本酒がありますよね。米どころとしても知られている福島は、水もきれいで美味しい日本酒がたくさん生まれる場所となっています。
今回はそんな福島県の日本酒を、Kura Masterや全国新酒鑑評会で金賞を受賞した日本酒を中心にお伝えできればと思います。
よろしければお付き合いください。
■福島の日本酒特集
Kura Masterとは?
2017年から開催されているフランスの地で行うフランス人のための日本の伝統的な酒類のコンクールです。
審査員はフランス人を中心としたヨーロッパの方々で、フランス国家が最高職人の資格を証明するMOFの保有者をはじめ、フランスの一流ホテルのトップソムリエやバーマン、カービスト またレストラン、ホテル、料理学校関係者など飲食業界のプロフェッショナルで構成しています。
2024年の日本酒の総出品数は過去最多となる1223銘柄が出品されました。また2021年度から本格焼酎・泡盛コンクールを新設、審査対象を拡大し、2024年度は197銘柄がエントリーされました。
世界には日本のお酒を対象とした様々なコンクールがありますが、Kura Masterではフランスの歴史的食文化でもある≪食と飲み物の相性≫に重点をおいています。コンクールや試飲会、各種イベントを通して、食と飲み物のマリアージュを体験する機会を創り、フランスをはじめとした欧州市場へ日本酒、本格焼酎・泡盛などをアピールする場を提供しています。
また、公平且つ公正な審査を行うため、ソムリエたち審査員が日本酒を深く学び、自ら日本酒を正しく伝える知識を得ることを目的として、酒文化研修旅行を2017年から毎年実施しています。今後は本格焼酎・泡盛の審査員が日本の蒸留酒等を学ぶための研修旅行も予定しています。これらの研修旅行では受賞蔵を訪問し、酒造りの体験等を通して日本各地の歴史や食文化に造詣を深めるほか、飲食関係者、各県や団体関係者、一般消費者との交流会やセミナーも開催しています。
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全国新酒鑑評会とは?
「全国新酒鑑評会」は、酒類総合研究所(旧・国税庁醸造研究所)と日本酒造組合中央会が共催するお酒のコンクールで、お酒の品質を全国規模で調査・研究し、醸造技術と品質の実体を明らかにし、お酒の品質向上に貢献することを目的にしています。明治44年にスタートして以来、100余年。実際にこの鑑評会で競いあうことを通して、酒造技術は向上し、今日に至る日本酒の世界が築かれてきたとも言えます。
鑑評会がスタートした明治という時代は、近代化がなによりの急務とされていました。明治政府は近代化を進める財源確保のために産業を奨励するわけですが、国庫を潤す一つの柱に据えられたのが酒税。酒造業も奨励されたため、明治初期には、全国規模で造り酒屋が一挙に増えました。今、現存する造り酒屋は約2千軒ほどですが、当時はそれよりヒト桁も多い1万軒規模の蔵元が活動していたといいます。
また、本格的にいいお酒を造っていかなければ消費量も増えないと、日本酒の研究をする国立の醸造試験場も設置されました。さらに、地域産業振興のために、明治半ばの20年代には、最初の品評会が開かれています。その後、様々な品評会が盛んに各地で開催されるようになり、もちろん日本酒も例外ではありませんでした。
こうした中、全国規模のお酒のコンクールがスタートしたのは明治40年代に入ってから。日本醸造協会が主催する「清酒品評会」が明治40年に、その4年後の明治44年には、醸造試験場が主催する「全国鑑評会」が開かれ、これが今に続く鑑評会のもととなります。
全国清酒品評会というのは、1年おきの秋に開催されていました。伝統的なお酒のサイクルは、冬に造った酒をひと夏越させ熟成させてから出荷する、というのが一つのパターンでしたから、品評会は秋に開かれたのです。一方、鑑評会のほうは、産業振興よりも醸造技術の修得・向上が目的とされたため、春に行われていました。
秋の品評会は、戦後の昭和25年まで続き、それ以後は行われなくなり、以来、春の鑑評会は全国規模でお酒の品質を比較・鑑評する唯一の場となっています。
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福島で人気の日本酒銘柄とブランド紹介
2024年度の福島県の日本酒のKura Master金賞受賞酒には、次のようなものがあります。
①特別純米部門:奥の松酒造株式会社「特別純米」
奥の松酒造は品質第一の吟醸造り、直球勝負の美味しさを掲げて、まずは酒蔵として旨い酒を造ることに徹しています。常に新しいマーケットや商品開発へ取り組み、吟醸酒日本一に挑戦しています。
300年間にわたって醸造業を牽引してきた代々の当主もそうであったにちがいないと語る遊佐 社長の目は、光を宿しています。
平成以後も、品質第一主義は向上し、海外に向けた奥の松ブランドの展開も顕著です。
また、7年連続の全国新酒鑑評会 金賞受賞酒は、特別な設備で細かく仕込むのではなく、従来の既存設備を使い、より多くのユーザーに楽しんでもらえる量産酒になっています。
その技量は、経営のみならず製造の最高責任者でもある遊佐 社長の真骨頂です。
受賞酒は純米酒ならではの、おだやかな香りと深いうまみ。飽きのこない味わいは、燗をしても楽しめます。
Kura Master2024金賞受賞以外にも、
・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024 金賞
・全米日本酒歓評会2022 金賞
・全国燗酒コンテスト2022 金賞
・全国燗酒コンテスト2021 金賞
・全国燗酒コンテスト2020 最高金賞
・モンドセレクション2024 金賞
・モンドセレクション2023 金賞
・モンドセレクション2022 金賞
・モンドセレクション2021 金賞
を受賞している、銘酒です。
◆スペック
カテゴリー:日本酒(特別純米酒)
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
使用米: チヨニシキ他
精米歩合: 60%
日本酒度:±0
酸度:1.4
使用酵母:自社酵母
酒母:速醸
アルコール度数:15度
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②純米吟醸部門:人気酒造株式会社の「NINKI-ICHI BLACK NINKI JUNMAIGINJO人気一黒人気純米吟醸」
人気酒造株式会社は伝統的な製法と道具にこだわりすべて木製の大桶を使って発酵しています。日本人が400年かけてつくった樹齢100年前後の杉材を使い、希少な職人技でつくられた木桶は100年を超えて使用に耐える優れた日本の伝統工芸品です。人気酒造の大桶は日本最大級の大きさ(7尺桶・6500L)を誇り、奥深く複雑な酒質を醸します。(日本酒のみ、鑑評会出品酒を除きます。)
本物を造るには、手間を惜しまず、時間をかけ、酒造りでの合理化はしません。木製の道具を使い、和釜で蒸し、手づくりで麹をつくっています。酒造りは伝統芸能と思えば道具も合理化しません。
人気酒造に日本酒の貯蔵タンクはありません。すべて瓶で貯蔵しています。
日本酒の劣化は、光、温度、空気が原因です。日本酒の貯蔵は、瓶に詰める事によって空気に触れないため、タンク貯蔵に比べ劣化を抑止することができます。
ボトリング後、空気に触れていないため、デキャンティングを行い多量の空気に触れることで急速に酸化し、まろやかさや甘味が増したように感じる効果があります。
受賞酒は穏やかな吟醸香、純米ならではの幅のある味わい。カンヌ国際映画祭Sake Nightで5年連続使用された日本酒です。(2008年~2012年)
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◆スペック
カテゴリー:日本酒(純米吟醸酒)
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合: 60%
日本酒度:+3
酸度:1.5
アルコール度数:15度
また、令和6年度全国新酒鑑評会では、次のような福島県の銘柄が金賞を受賞しています。
③千駒大吟醸(白河市)
千駒のある白河市は、福島県の南部に位置し、西に高くそびえる那須連峰を臨む自然豊かな城下町です。
かつては、みちのくの玄関口として人や馬の往来が絶えない交通の要衝でした。各地から沢山の馬喰が集まり、威勢の良い掛け声とともに馬市が賑やかに開催されました。
『千駒』は、若駒の蹄の音とたくましい姿を醸造した酒に託し、人々の幸福を祈った酒として誕生したと言われています。
千駒 大吟醸は原料となる酒造好適米を、贅沢にも40%まで精米して醸造しました。 華やかで高貴な香り、豊かな余韻が広がる、まさに日本酒の奥深さを感じさせてくれるお酒です。 食前酒としておすすめです。
福島県秋季鑑評会 金賞受賞銘柄、全国新酒鑑評会 金賞受賞銘柄、東北清酒鑑評会 優等賞受賞銘柄と名だたる賞を受賞しています。
◆スペック
カテゴリー:日本酒(大吟醸酒)
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
使用米:山田錦
精米歩合: 60%以下
日本酒度:+3
酸度:1.3
使用酵母:アルプス酵母
アルコール度数:16.5度
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④廣戸川(天栄村)
松崎酒造は福島県天栄村にある酒造です。
廣戸川は「これから」の酒蔵です。現在、廣戸川を醸す6代目杜氏・松崎祐行の船出は、前途多難なものでした。
2011年3月11日に発生した東日本大震災、松崎酒造株式会社も大きな打撃を受けることになりました。蔵など建物に損害はあったものの商品などは概ね無事でしたが、長年松崎家とともに蔵を守ってきた杜氏が病に倒れ、造りに参加出来ない事態に。震災前に蔵に戻り造りの勉強を始めた矢先に、酒造りの重責を担うことになったのです。
そんな中で、福島県の清酒アカデミーで酒造技術を学び同世代の造り手達と切磋琢磨しながら、酒だけではなく人と人との関わりを手さぐりで学んできたそうです。
吟醸香はやや甘い感じのりんご様。
開栓時、発砲性の舌への刺激が僅かにあるが数日で消えるレベル。米の甘みがしっかりあります。奥深い苦み系。強くはないがそれなりの酸味。苦みと酸で複雑な旨みがあり、何か主張を感じさせる奥深さがあります。
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⑤あぶくま(田村市)
あぶくまが醸されている有限会社玄葉本店は、1823年(江戸年間 文政6年)創業しました。年間200~300石前後の小規模な蔵です。製品出荷先の大部分が地元田村市となっております。平成17年秋より杜氏制度を廃止し、経営者が自ら製造責任者となり地元の人間だけで仕込む体制をとりました。
代表銘柄である大吟醸 あぶくまは山田錦40%精米。程よい吟醸香と上品な旨味で人気を博しています。
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⑥人気(二本松市)
人気が醸されている人気酒造は伝統的な製法と道具にこだわりすべて木製の大桶を使って発酵しています。日本人が400年かけてつくった樹齢100年前後の杉材を使い、希少な職人技でつくられた木桶は100年を超えて使用に耐える優れた日本の伝統工芸品です。人気酒造の大桶は日本最大級の大きさ(7尺桶・6500L)を誇り、奥深く複雑な酒質を醸します。(日本酒のみ、鑑評会出品酒を除きます。)
本物を造るには、手間を惜しまず、時間をかけ、酒造りでの合理化はしません。木製の道具を使い、和釜で蒸し、手づくりで麹をつくっています。酒造りは伝統芸能と思えば道具も合理化しません。
人気酒造に日本酒の貯蔵タンクはありません。すべて瓶で貯蔵しています。
日本酒の劣化は、光、温度、空気が原因です。日本酒の貯蔵は、瓶に詰める事によって空気に触れないため、タンク貯蔵に比べ劣化を抑止することができます。
ボトリング後、空気に触れていないため、デキャンティングを行い多量の空気に触れることで急速に酸化し、まろやかさや甘味が増したように感じる効果があります。
人気商品の人気は香り高くしっかりとした味わいの酒。辛口ですが辛すぎず、きれいな甘みと軽快な後味。 お手頃価格で旨い酒を実現しています。 フレッシュな風味を大切に低温殺菌は一回のみ、冷やしてワイングラスで頂くことで、このお酒を堪能することができます。
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⑦会州一(会津若松市)
会州一が醸される山口合名会社は1643年(寛永20年)創業の老舗酒蔵。会津藩祖保科正之が出羽山形から移封された際、初代山口儀平が一緒に会津に入って以降、藩の領内酒造元総取締役を長年務め、酒蔵の基礎を築きました。
平成17年に一度廃業しましたが、19年度から新しい蔵で造りを再開。「会州一」と「儀兵衛」の二つのブランドを醸しています。造り数も少なく、大変希少です。
人気商品である会州一 袋吊り中取りしずく 大吟醸は福島県産夢の香を40%まで精米して仕込んだ大吟醸酒の醪を袋で吊り、最初の荒走りの次にでてくる一番まろやかでバランスが良い中取り、鑑評会に出品される部分です。そして袋吊りのぽたぽたを集めたしずく取り。本数割当ての貴重な一本です。
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⑧花春(会津若松市)
花春が醸される花春酒造は創業 享保三年(1718年)。
「会津のよさは酒の良さ」を謳い、自然の恵み多き会津の米と清らかな水でお酒を造って約300年。伝統の技で醸し出す花春のお酒は「香りやさしく、口当たりやわらかく、きれいな味わい、のど越しの良さ」が特徴で、「飲むほどに、酔うほどに」のどかな気分に誘われます。
会津は越後山脈と奥羽山脈に挟まれた盆地であり、冬は雪深く夏は厳しい暑さとなります。 この寒暖差のある気候と、日本海に注ぐ大きな川と肥沃な土地が良質で美味しいお米を育みます。
花春が酒造りに使用するのは、100%会津産米。
会津の米で造ってこそ、会津の地酒であると考えています。
夏は蒸し暑く、冬は寒さ厳しい、会津の自然が育んだ米は、会津人に似ているかもしれません。
純米酒を展開している花春の主力は「まいひめ」で、寒さに強く身が大きい品種です。 純米大吟醸酒や大吟醸酒には、福島県の酒造好適米「夢の香」を使用しています。
代表酒の花春 山田錦 大吟醸は
メーカー参考小売価格
720㎖ 3,500円(税込)
1.8ℓ 7,000円(税込)
山田錦ならではのふくらみのある上品な味わい、透き通るような口当たりの大吟醸です。 蔵人の心と技を集結し、こだわりを求め醸した品格のある味わいをお楽しみください。
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⑨名倉山(会津若松市)
名倉山は大正7年、今でいうところの酒の鑑定官のような仕事をしていた初代松本善六によって創業。
創業当初は「竹正宗」という銘柄で販売されていました。昭和12年頃に猪苗代湖畔にある名倉山の美しさから現在の銘柄である「名倉山」へ変更し現在に至ります。以来、とことん酒質にこだわり、革新的な酒造りに取り組んでいます。
昭和48年、まだ全国的には甘口の酒が全盛で、ここ会津地方の蔵元でも鑑評会への出品をしていないときに「吟醸造りで一般の消費者に飲んでもらえる純米酒を造りたい」と考え、吟醸・純米酒造りに着手したのも、その表れのひとつです。
私たち「名倉山」では、先代達が守り、受け継いできた伝統的な酒造りを基本に時代が求める新しい味わいを柔軟で豊かな発想で日々追及しております。
代表酒である名倉山 大吟醸は鑑評会出品に向け、最高の原料・技・条件で造られた酒。フルーティーな香りと抵抗感のない飲み口が好評です。
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⑩純米大吟醸嘉永蔵(会津若松市)
嘉永蔵が醸される末廣酒造は創業は江戸幕府も末期となり時代が変わりつつある嘉永3年(1850年)。明治時代には杜氏による酒造りを福島県で初めて実現。大正時代には山廃造りの創始者、嘉儀金一郎氏による「山廃造り」の試験醸造を試み、現在に至って伝承されています。
また、地元の農家によって契約栽培された一部有機米を含む原料米を使用し、「米」「水」「人」と会津にこだわって酒造りを行っています。
まち歩きの途中でふと寄れる便利な立地にある本格的な酒蔵。カフェも併設しているこの蔵は、趣のある木戸、凜としたエントランス、そして、日本建築では稀有なほど高い吹き抜けがある威風堂々としたホールが特長。お酒が飲めない人でもこの重厚感には目を奪われ、見学する前から雰囲気に酔うことが出来ます。
もちろん味にも徹底的にこだわり、長年の間、会津っ子だけでなく、日本全国の人に愛されてきた酒を造り続けています。肥沃な大地に育った米と、伝承される匠の技が融合した本物の酒に出会える空間で、試飲もしながらお土産選びも楽しんでみてはいかがでしょうか。
また4つの蔵の中でももっとも古い杏蔵は改装されてお洒落なカフェになっています。シックな調度で落ち着きのある店内では、銘酒の仕込み水で入れたコーヒーや大吟醸を使ったシフォンケーキなどの酒蔵らしいメニューが並んでいます。
純米大吟醸 嘉永蔵は令和5酒造年度(令和6年)全国新酒鑑評会金賞受賞酒。華やかな吟醸香が広がったのち、米の旨みがしっかりと感じられる純米大吟醸です。
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⑪夢心(喜多方市)
夢心が醸されるのは夢心酒造です。
夢心の由来は古くからの伝承です。
東海林萬之助(七代目当主)は、毎日朝早くから夜遅くまで風味、こく、ともに良い酒を何とかして造ろうと、酒造りの研究に没頭し、寝食を忘れて働いていた。そんなある夜、萬之助の夢枕に「我は『朝日稲荷』なり、汝の心掛け殊勝なり、酒造りの秘伝を伝授すべし。」と酒造りの方法を教えられた。
早速その通り試造してみると香り、こくともに稀なる芳醇な銘醸を得ることができた。萬之助は近郷近在つどい寄って皆と、この美酒に酔い喜んだ。その名声は、会津一円はもとより県内外にまでもてはやされるに至った。
これは神のおかげと思い『朝日稲荷』がどこにあるか、八方手をつくして聞いたところ、岩瀬郡須賀川のほとりにあるのが分かった。感謝と報告をかねて酒樽を背負い徒歩で喜多方より須賀川の朝日稲荷に辿り着く。酒樽を奉納し感謝の真心を捧げる。
しかし、旅の疲れのため社頭でうとうとと眠ってしまった萬之助の夢枕に、神が現れこう言った。「よくぞ詣りしよ。汝の造る酒に『夢心』と名づくべし」。
時はあたかも弥生(3月)の頃、東の空に朝日が輝き、中庭の「中丸桜」の花は満開と咲き誇り、花の色の鮮やかさにしばし陶酔の境地にひたる。吹くそよ風が桜の花びらを中空に舞いひろがらせ、そしてそれは一瞬にして落下し、あれよあれよというまに全身が花びらにつつまれた。
何とも形容しがたき満足感、神の御加護のありがたさと、うれしさに感動が全身にみなぎり、瑞喜の涙が頬をつたう。かくして夢よりさめ商標を『夢心』と定め桜の花をあしらうようにした。
想うに朝日は東海より昇るもの、朝日稲荷と東海林家とは因縁浅からず。夢枕にたった神のお告げにより、美酒が生まれた。今でも朝日稲荷神社の春秋の祭典には昔を今に忍び、御神酒をお供えするのがならわしとなり今日に至ります。
人気商品である夢心 純米大吟醸はフルーティーな香り(吟醸香)が高く優雅で気品あふれた風味がありまさに芸術品です。冷やから御燗のどの温度帯でも美味しく頂けるお酒ですので、お好きな飲み方で是非お楽しみ下さい。
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⑫弥右衛門(喜多方市)
大和川酒造店は、江戸時代中期の寛政二年(1790)創業以来、九代にわたって酒を造り続けてきました。変わることのない清冽な飯豊山の伏流水を仕込み水として使用し代々の杜氏の一途な心意気によって「弥右衛門酒」をはじめとした銘酒を生み出してまいりました。
一方、使用する酒造好適米は、早くから自社田や契約栽培農家で収穫された無農薬、減農薬無化学肥料の良質な米に切り替えました。
また自社の田んぼやそば畑を耕し、いのちを育む「農」の世界にも挑戦しております。
日本の食文化を代表する日本酒が世界に認められ始めておりますが、当店はその先駆けとして台湾、香港、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ブラジルなどといった海外にも進出し、「弥右衛門」や「良志久」などが好評を博しています。
人気商品の弥右衛門 純米大吟醸は米作りから精米、酒造りまでを一貫製造しており、軽やかで上品な香りと爽快な米の旨味が特徴です。
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福島の風土や伝統が生み出す日本酒の特徴と風味
米どころで良水に恵まれ、寒冷な気候が酒造りに適していた福島では、江戸時代から盛んに酒造が行われていました。近年、福島の酒造組合が運営する学校に、県内の酒造の跡取りたちが集い、各酒造の技術を共有したことで、酒造技術が格段に向上し今日の福島の日本酒が造られています。
そんな福島の日本酒は、米の旨味が生かされたフルーティーでふくよかな味わいで、バラエティに富んだ多様性がある日本酒が特徴です。
福島の日本酒は、令和3酒造年度まで9連続で全国新酒鑑評会で金賞受賞数日本一を獲得するほど高く評価されており、日本酒の聖地とも呼ばれます。
■福島の日本酒と食のマリアージュ
地域特産品や食材との相性抜群な福島の日本酒と料理の紹介
① 福島の日本酒:「飛露喜(ひろき)」× 鶏肉の炭火焼
「飛露喜」は福島を代表する人気のある純米酒で、フルーティーで華やかな香りが特徴です。その優れたバランスと切れのある後味は、焼き鳥や鶏肉料理にぴったり。特に、鶏肉を炭火で焼いたものと合わせると、香ばしい風味が日本酒の繊細な味わいを引き立てます。福島県産の鶏肉、例えば「伊達鶏」などの地元産の鶏肉を使うと、さらに地域性を感じることができます。
②福島の日本酒:「大七(だいしち)」× いわきの海の幸(ホヤ、アサリ)
「大七」は、福島県の伝統的な酒造りを受け継ぐ蔵元によって作られる日本酒で、濃厚でありながらすっきりとした味わいが特徴です。特に、いわき地方の新鮮な海の幸、例えばホヤやアサリといった魚介類との相性が抜群です。ホヤの磯の香りやアサリの旨味が、「大七」のしっかりとした風味と見事に調和し、海の恵みを存分に楽しむことができます。
③福島の日本酒:「栄川(えいせん)」× 会津の馬刺し
「栄川」は、会津地方の酒蔵で生産される日本酒で、まろやかで深い味わいが特徴です。その味わいは、肉料理とも相性が良く、特に馬肉料理との組み合わせが絶妙です。会津産の馬刺しを新鮮なままいただくと、栄川のまろやかな味が馬肉の繊細な味わいを引き立て、まるで一つの芸術のような食のハーモニーを楽しめます。
④福島の日本酒:「あぶくま」× 福島の山菜
「あぶくま」は、福島県産の米を使用した純米酒で、軽やかな口当たりと爽やかな酸味が特徴です。この日本酒は、福島県の豊かな山間部で採れる山菜とよく合います。特に、ウドやゼンマイ、タラの芽など、旬の山菜を使った料理と合わせると、春の風味を感じながら、あぶくまの爽快感が引き立ちます。山菜のほろ苦さや新鮮さが、日本酒の軽やかな風味と絶妙にマッチします。
⑤福島の日本酒:「寫楽(しゃらく)」× 喜多方ラーメン
「寫楽」は、福島県の酒蔵「宮泉銘醸」によって作られる純米吟醸酒で、華やかな香りと繊細な味わいが特徴です。この日本酒は、福島を代表するご当地ラーメンである「喜多方ラーメン」との相性が抜群です。特に、喜多方ラーメンの醤油ベースのスープと、写楽のすっきりとした味わいが相性良く、お互いの味を引き立てます。写楽の華やかさがラーメンの深い味わいを引き立て、食欲をそそります。
⑥福島の日本酒:「美稲(びいね)」× 福島の野菜を使った天ぷら
「美稲」は、フルーティーで軽やかな味わいを持つ純米酒で、特に野菜料理との相性が良いです。福島県産の新鮮な野菜を使った天ぷらと合わせると、天ぷらの衣のサクサク感と美稲の爽やかな味わいが見事に調和します。特に、福島県産のニンジンやカボチャ、タケノコなどを天ぷらにして合わせると、地域の味を存分に楽しめます。
■福島の日本酒イベントと酒蔵めぐり
福島で開催される日本酒イベントや祭りの紹介
①ふくしま地酒の陣
ふくしま 地酒の陣2024は、経験豊富な地元の飲食店が提供するおいしいお料理や郷土料理と、地酒のコラボレーションを福島県民のみならず、全国の方々に体験していただくイベントです。
また日本酒市場を盛り上げ、郷土料理の愛好家の裾野の拡大を目指します。
2024年は11/29~12/1まで開催されました。場所は福島市駅前にぎわい広場でした。
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②二本松酒祭り2025
2025年2月15日(土)に二本松御苑にて、福島県二本松市の地酒「奥の松」「大七」「人気一」「千功成」各蔵元の普通酒・純米酒・大吟醸酒など約40種類の銘柄を一度に飲み比べることができるイベントが開催されます。
指定のグラスを片手に各蔵元ブースを巡り日本酒を愉しめます。日本酒に合うおつまみ折詰付き。
日本酒を使用した特製カクテルや「ふくしま農家の夢ワイン」の各種ワインも楽しめる他、地酒が当たる大抽選会も開催されます。
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福島の酒蔵めぐりのおすすめスポットと体験プラン
■福島の地酒文化と歴史
福島の地酒文化の背景と歴史の紹介
福島県の地酒文化は、日本酒の歴史と深く結びついており、その発展には地域の特性や風土が大きな影響を与えています。福島は、山々に囲まれた自然豊かな地域で、米や水が豊富に手に入ることから、古くから日本酒の産地として知られています。ここでは、福島の地酒文化の背景と歴史について詳しく紹介します。
①福島県の地理的背景
福島県は、東北地方に位置し、山々と河川が多く、特に温泉地としても有名な地域です。気候は冷涼で、冬の厳しい寒さが日本酒の製造に適しており、米の栽培にも適した環境です。特に、会津地方や郡山、福島市周辺などが日本酒の生産地として有名です。
②福島の日本酒の歴史
福島県の日本酒の歴史は、平安時代にさかのぼると言われています。奈良時代から平安時代にかけて、神社などで神事用の酒が造られ、徐々に技術が発展していきました。江戸時代になると、福島の酒蔵が本格的に発展し、特に会津地方の酒は評判となり、江戸や京の町へも流通しました。
近代では、明治時代に酒造業が急速に発展し、福島県内で多くの酒蔵が創業しました。福島県は、米の生産が盛んなため、良質な原料を利用した酒造りが可能であり、また、清涼な水源も酒造りには欠かせない要素です。
③福島の地酒の特徴
福島県の地酒は、特にその多様性で知られています。県内の各地で異なる特徴を持つ日本酒が作られていますが、いくつかの共通点があります。
①米と水の質の良さ
福島県は、米の生産地として有名であり、特に「五百万石」や「美山錦」など、酒造りに適した品種が栽培されています。また、福島には良質な水源が多く、酒造りに欠かせない要素となっています。水質の良さは、酒の味わいに大きな影響を与えるため、福島の酒は口当たりがまろやかで、飲みやすいものが多いです。
②多様な酒蔵と製法
福島には数多くの酒蔵が点在しており、それぞれに特徴的な製法があります。例えば、伝統的な手法を守りながらも、現代的な技術を取り入れた酒造りを行っている蔵もあります。これにより、福島の地酒は、甘口から辛口、軽やかなものからしっかりとした味わいのものまで、幅広い選択肢が提供されています。
③「会津」「郡山」「福島」の地域性
福島県内でも、地域ごとに酒造りの特徴が異なります。会津地方は、雪解け水が豊富で、酒の発酵がゆっくり進むため、柔らかな口当たりと深い味わいが特徴です。郡山地方は、比較的軽快で飲みやすい酒が多く、福島市周辺では、地元の米や水を活かした繊細で芳醇な酒が多いです。
④現代の福島の地酒文化
近年、福島の地酒は、その品質の高さが全国的に認められ、数々の酒品が国内外のコンテストで受賞しています。特に「福島県酒造組合」などの取り組みを通じて、地酒の魅力を発信する活動が行われています。また、地元の食文化との相性の良さが強調され、酒と共に楽しむ郷土料理や食材が注目されています。
⑤地酒の魅力と地域活性化
福島県では、地酒の振興を通じて地域活性化を目指す活動も盛んです。酒蔵ツーリズムや日本酒のイベントなどが開催され、地元の人々や観光客に福島の酒文化を楽しんでもらう取り組みが行われています。地域特産品としての地酒は、観光や地元経済にも大きな影響を与えており、福島の魅力を伝える重要な役割を担っています。
福島の日本酒が地域に与える影響と価値の考察
①地域経済への影響
日本酒は福島県の重要な産業の一つであり、地域経済に直接的な影響を与えています。福島県には多くの酒蔵が点在しており、それぞれの蔵が酒造りにおいて雇用を創出しています。酒造業の発展は、農業とも密接に関連しており、地元の米農家にとっても重要な市場となっています。良質な米の生産が求められ、これが地域の農業振興にもつながります。
また、地元で生産された日本酒は、全国や海外に向けて流通しており、福島のブランド力向上にも寄与しています。酒蔵ツーリズムや日本酒のイベントが盛況に行われるようになり、観光業との相乗効果が生まれています。これにより、福島の日本酒が観光資源としての役割を果たし、地域経済の活性化に貢献しています。
②文化的価値の発信
福島の日本酒は、地域の伝統と文化を深く反映しています。日本酒の製造には、何世代にもわたる伝統的な技術や知識が継承されており、これが地域の文化的遺産としての価値を生んでいます。特に、福島では各地の酒蔵が自家製の酒米を使い、それぞれの地域に特有の味を追求しています。このような多様性が、福島の日本酒文化を豊かにし、他の地域の日本酒と差別化を図っています。
福島の日本酒は、地元の祭りや行事、家庭での食卓など、日常的な文化に密接に関わっています。特に地域の特産品や食材と合わせて楽しむことで、地域の食文化をさらに引き立てています。例えば、会津地方の酒は、郷土料理との相性が抜群で、地元の食文化の中で重要な役割を果たしています。
③観光業と地域の認知度向上
福島の日本酒は、観光業においても重要な資源となっています。福島県内では、酒蔵見学や試飲体験を提供する酒蔵ツーリズムが盛況で、観光客に日本酒の製造過程や地域特有の酒造りの歴史を知ってもらうことができます。また、日本酒のフェスティバルやイベントが開催されることによって、地域の魅力を広く発信することが可能となります。
特に、東日本大震災からの復興の一環として、福島の日本酒は地域振興のシンボルとしても重要な役割を果たしてきました。震災後、福島の酒蔵は品質向上に努め、地元のブランドを再構築しました。その結果、全国的に高い評価を得るようになり、県外からの観光客を呼び込む要因となっています。福島の日本酒は、地域の復興の象徴であり、県外からも注目を集めています。
④地域コミュニティと社会的価値
日本酒は地域コミュニティの一体感を生む役割も果たします。地域のお祭りや行事では、日本酒が重要な役割を果たしており、地域住民が集まり、酒を酌み交わしながら絆を深めます。これにより、地域社会の連携やコミュニティ形成が促進されます。
さらに、福島の酒蔵は地域の教育や啓蒙活動にも積極的に関与しています。酒蔵が学校や地域のイベントで酒造りに関する知識を提供したり、日本酒に関連するワークショップを開催することで、地元住民や次世代への教育的な価値も提供されています。これらの活動を通じて、地域の文化的自信を高め、若い世代に伝統を継承する手助けをしています。
⑤環境への配慮と持続可能な開発
福島の酒蔵では、環境への配慮が進んでおり、持続可能な酒造りが行われています。例えば、エネルギーの効率化や水資源の管理、農薬や化学肥料を使わない自然栽培の米の使用など、環境保護に配慮した取り組みが広がっています。このような努力は、地域社会全体の持続可能な発展に貢献し、福島の酒蔵が地域の自然環境と調和しながら発展することを促しています。
■まとめ:福島の日本酒を楽しもう
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福島県は魅力にあふれた日本酒が多い県だということがお判りいただけたでしょうか。
この記事を読んで少しでも福島県の日本酒について知識を深めていただけたら幸いです。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。
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