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幕末の刀匠「源清麿」の展示会が開催。源清麿モチーフの日本酒を販売いたします!

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幕末の刀匠、源清麿が制作した刀の展示会を行うことを記念し、源清麿モチーフの日本酒を販売いたします。

■今回の展覧会の内容

2004年(平成16年)4月1日、小県郡東部町と北佐久郡北御牧村が合併して誕生した東御市は、今年度市発足20周年を迎え、この記念事業の一環として令和6年9月14日(土)~11月24日(日)まで、長野県東御市八重原にある梅野記念絵画館で、本企画展を開催する運びとなりました。

企画展「東御の刀鍛冶 —繋ぐもの— 源清麿、山浦真雄、山浦兼虎、そして宮入法廣へ」は、江戸末期に活躍した東御市出身の山浦真雄・源清麿(山浦環)の山浦兄弟と真雄の子山浦兼虎、そして、現在東御市八重原に鍛錬場を構え作刀する宮入法廣氏ら東御市ゆかりの刀工をテーマとした企画展です。

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■源清麿とは?

「源清麿」(みなもときよまろ)は江戸時代後期、小諸藩赤岩村(こもろはん・あかいわむら:現在の長野県東御市)に生まれました。

本名は「山浦環」(やまうらたまき)で、兄は刀工(日本刀を作る職人のこと)の「山浦真雄」(やまうらさねお)です。

真雄は実践に適した刀を求めて刀鍛冶を志します。江戸の氷心子秀世や、上田の河村三郎寿隆に師事し、9歳年下の弟清麿に作刀の手ほどきをしたと伝わります。真雄は後に松代藩真田幸貫に招かれ藩工となりました。

源清麿は、江戸時代後期に活躍した刀工であり、水心子正秀(すいしんしまさひで)とその弟子の大慶直胤(たいけいなおたね)と共に、「江戸三作」のひとりに列せられており、江戸の四谷で活躍したことから「四谷正宗」と称されています。

※江戸三作とは?
新々刀と呼ばれる新しい日本刀の制作に尽力した名のある刀工達の中でも、江戸に拠点を構えた経歴を持つ3人の名刀工を「江戸三作」と呼んでいます。

劇的な生涯と作例の見事さが相まって、現在でも、幕末の刀工中随一の人気を誇っています。

■八重原の歴史と八重原で作刀する刀鍛冶「宮入法廣刀匠」について

長野県東御市八重原はその名の通り、幾重にも重なる田園が日本の原風景を感じさせる場所です。

しかし八重原は標高約800mの台地であり、水源からは遠く、簡単に用水を引くことができない場所にあります。

これを解決したのが小諸藩士の黒沢嘉兵衛です。1660年頃に蓼科山麓の水源を利用した約55㎞に及ぶ八重原堰を開削したことで、台地を潤すことができました。八重原台地は、この八重原堰によって大きく発展し、今の田園風景を生み出しているのです。

そんな八重原台地で育った八重原米は粒がたっており、米本来の味わいをしっかり感じることができます。適度な粘り・つや・甘みがあり、冷めても美味しく頂けます。ご当地ブランド米として全国にはほとんど出回ることのない、大変希少で美味しいお米です。

※堰とは?

堰(せき)は、河川を横断して水位を制御する施設で、農業用・工業用・水道用などの水を川から取り入れるために使用されます。ここでは田んぼに水を引くために、川やため池から引いた水路、つまり「用水路」のことを指します。

また、八重原には、いくつもの農業用貯水池があります。これは1700年頃に黒沢嘉兵衛によって、稲作のために蓼科山から水を引いてつくられたため池です。その中でもこのあたりで一番大きく、北に浅間山と南に蓼科山を一望できる絶景のロケーションにあるのが「芸術むら公園」の明神池です。

今でも八重原台地には、明神池周辺に用水開発に関する石碑などが多く見られます。

そんな八重原に現在お住まいで、鍛錬場を構え作刀している刀鍛冶として、宮入法廣(みやいりのりひろ)刀匠がいらっしゃいます。

宮入法廣刀匠は現代刀の名匠で、無鑑査刀匠の称号を持っています。

無鑑査刀匠とは特定の展覧会や団体・個人において、過去の実績をもとに「審査・鑑査」を必要とせずに作品の出品が認められた刀匠のことです。刀剣における「無鑑査」は「公益財団法人日本美術刀剣保存協会」が開催するコンクールにおいて複数以上、特賞を受賞することで認定されるため、刀匠としては最高位に位置付けされます。

1978年(昭和53年)に國學院大学文学部を卒業後、重要無形文化財保持者である「隅谷正峯」(すみたにまさみね)に師事。1984年(昭和59年)に新作名刀展での寒山賞を皮切りに、高円宮賞、文化庁長官賞、薫山賞、全日本刀匠会理事長賞、新作小品展で産経新聞賞など、多数獲得しています。

父の清宗や伯父の「宮入行平」(みやいりゆきひら)ら、宮入一門は代々五箇伝のうち相州伝をもとにしていましたが、法廣刀匠が師事した正峯は備前伝をもとにしており、「隅谷丁子」(すみたにちょうじ)と呼ばれる独自の美しい丁子刃文を生み出した芸術家。法廣刀匠は一門とは異なる流派に弟子入りすることで、流派に縛られない作風を切り拓く決心をしたのです。

2011年(平成23年)に長野県無形文化財保持者に認定された宮入法廣刀匠は、現在に至るまで精力的に作刀を続けています。

■坐kuraの日本酒と源清麿のつながり

日本酒専門店坐kuraは長野県東御市八重原に店舗を構えています。

日本酒の原料となる酒米を生産する米農家が、田んぼや風土、作り手の思いも知ってもらいながら日本酒を提供したいをコンセプトに、自社栽培した八重原米を原料とした日本酒専門店です。

※坐kuraで使用している酒米「八重原米」の特徴


八重原米は、心白(しんぱく)と呼ばれる米の中心の白濁している部分が通常の酒米に比べて大きく、日本酒を作るのに適した酒米です。心白の成分にはでんぷんが多く、雑味のもととなるたんぱく質や脂質の含有量が少ないので、米を磨いて心白だけを削り出して日本酒を造ると雑味の少ないすっきりとした味わいになります。
また、八重原米は吸水性がよく溶けやすいため、八重原米の旨味・甘みなどがそのまま日本酒の味として伝わっていきます。

源清麿は地元が東御市だったとのことで、地元へ帰ってくるたびに八重原米を食べていたのではないでしょうか?さらに源清麿は大の酒好きだったことで知られており、八重原米で醸された日本酒を呑んでいたことでしょう。

そんなご縁もあり、今回坐kuraでは源清麿をモチーフとした日本酒を販売するに至りました。

■源清麿モチーフとなる日本酒「坐kura 純米大吟醸 金紋錦 火入れ」の紹介

上質な林檎の香り、口当たりがよく軽快でありながらふくよかな味わいが調和しています。金紋錦が持つ複雑味が奥行きのある旨味と品格を醸し出します。

「坐kura」は、天に恵まれたミクロクリマ「八重原米栽培特A地区」の酒米「金紋錦」を100%使用した、ここにしかない【限定オリジナル日本酒】です。土壌を奥深く知り尽くし、ワインの文法で語られる「テロワール」という概念を酒造りに映し込み、大信州の技能で醸した傑作です。その香り高く芳醇な味わいは、飲む人に喜びと感動を与える、贈り物にもふさわしい一本です!

名刀「源清麿」にふさわしい原料と酒質ですので、様々な年代の方にお楽しみいただけることと思います。
※清麿デザインは只今製作中ですので公開まで少しお待ちください。

醸造は、長野「第67回 長野県清酒品評会」で見事に首席優等賞(優勝)、令和4年度全国新酒鑑評会ではみごと金賞を受賞した至高の酒蔵『大信州酒造』により醸されています。

「坐」とは神々がお座りになる場所を表しています。思いを込めて育てたお米です。その酒米で醸した酒には神々が宿ってほしいと心から願っています。また「坐」の文字が示すように、人々がしっかり土を踏みしめ風土に根ざし受け継いできた米作りから、田んぼを感じられるようなお酒でありたい。そして「豊かな人生経験で物事の良し悪しを知り、本質を理解する方に、このお酒を贈りたい」。そう思われる日本酒をつくることが、私たちの究極の願いです。

八重原の美味しい米と日本酒は、先人の想像を絶する努力のおかげで生まれたものです。350年前、松明(たいまつ)を立てながら高低差をはかり55キロ先の八重原まで水を引いてくださったその姿、清麿が幼少から刀鍛冶になるまで過ごした時間に思いを馳せながら東御市をお楽しみいただけると幸いです。また、清麿は上田藩の刀工「河村寿隆」に大変深い繋がりがあります。上田市と源清麿ゆかりの地へも是非足をお運び頂ければと思います。

坐kura
〒389-0406
長野県 東御市八重原1588
電話番号 / 070-9145-6673
営業時間 / 木・金・土・日・祝 13:00~17:00
定休日 / 月~水

“幕末の刀匠「源清麿」の展示会が開催。源清麿モチーフの日本酒を販売いたします!” への4件のフィードバック

  1. 生まれ出でし風土に 神々のアニマ宿りし
    白刃断てば生命を護り 故郷の縁を護る
    気づけば八重原の夢 結晶化する秋なり
    幻日 東の方に見ゆれば 刀儚く光る

    • 素晴らしい歌をありがとうございます。ここ八重原は350年前から真摯に稲作を続けてきた古い土地で、人々にとって米作りと酒造りは神事であり、自然とご先祖様に対する感謝を忘れずに守り抜いてきたものです。穂も色づきいよいよ収穫の季節です。清麿も見たであろう黄金色に染まる田園風景を是非見にいらしてください。

      • ありがとうございます。故郷の田園風景をお持ちで、米作りや酒作りで神々に御奉仕できるなんて、そんなに素晴らしいことがあるんでしょうか。最高にロマンチックだと思います。皆様のご苦労が実りの秋に昇華されること、何と言ったらいいか解りませんが、本当におめでとうございます。心から慶び申し上げさせて戴きます。

        • おかげ様で無事稲刈りが始まりました。
          頂いた歌が大変美しいのでXに投稿させていただいてもよろしいでしょうか?

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